初日に行ってきました。
毎回思いますが、大人もライト振りたいw。
まず最初に。
プリキュアシリーズの劇場版は、それぞれ傑作揃いなのですが、
この「スマイル」は、その中でも屈指の名作に入ると
思われ。とにかく、
「先が読めない」というのが。劇場版の構成として、
・女の子が大好きなイベントから導入されて、
・劇場版ヒロイン登場。レギュラーがここでばらばらにバトル。
・再度集結。紆余曲折を経てラスボスと対峙。
・ピンクキュアさんが最終形態(大抵飛翔モード)に進化、
そして。
というテンプレには沿っているのですが、そこにひねりが入ってる。
「絵本の最後の白紙の頁は、自分で描く」から、
「物語は自分で作る。始めるのも終わらせるのも」に
更に進化したテーマ。
「回想」
幼い頃のみゆきさん。人見知りで、引っ込み思案。
だけど、図書館で見つけた一冊の「絵本」に勇気
付けられた。
そこに描かれている「ニコちゃん」と言う女の子が
「笑顔が大事」と語りかける。でも、魔王に捕らえられた
ところで、頁が破られてなくなっていた。
終わらない、物語。
「私が、終わらせてあげるから。」@みゆきさん。
二次創作、といえばそれまでですが、5歳頃の女の子と
しては、「ニコちゃん」をこの手で何とか、と思ってたかと。
でも、みゆきさんは忘れてた。
「始まり」
絵本の大展示会。色々とイベントがある、盛大な博覧会。
映画ブースに入ったら、フィルムの中で、ニコちゃんが
「西遊記」の金閣・銀閣に追いかけられていた。
「ウルフルンたちの仲間の仕業!」(狼さん;)と
ばかりに、「属性攻撃」で始末する皆さん。
無事に女の子を助けたら、
「お礼に絵本の国へ招待します。」
「なりたい物語の主人公になれますよ。」
それぞれが「なりたい童話の主人公」をあげた途端、
ばらばらに。
「楽しんで、いらっしゃい。」そういえば、ニコちゃんの
コスは黒×紫。普通に考えれば、「闇落ち系」配色。
彼女は見た目どおり、「闇落ちキャラ」だと明らかに。
「嘘つき」。
「終わらない物語」
みゆきさんはシンデレラ。あかねさんは一寸法師。
やよいさんは孫悟空@西遊記。なおさんは浦島太郎。
で、れいかさんが桃太郎。なりたい主人公になって
物語の世界を楽しむはずが、
何故かちぐはぐに。どうやら、みゆきさんたちが
「乱入」した事により、本来の主人公達が追い出されて、
「絵本の世界」全体がシャッフルモードになったらしい。
おまけに、「お前のせいで!」と本来の主人公達に
攻撃される始末。そこに現われた、
チーム悪役w。
「お前らがいないと、物語がおわらねえよ!」
という事で、プリキュアさんたちに加勢。
…斬新な設定だ。
そして、みゆきさんはニコちゃんを思い出すけど。
どうして『続き』を書いてくれなかったの。
私はずっと、魔王に苦しめられたのに。
貴方なんか、大嫌い。
「憎しみが、力になる。」
憎め、憎め、みゆきを憎め。それが俺の力となる。
ニコちゃんは、魔王に捕らえられましたが、どうやら
それは彼女の意思でもあったらしい。
約束を破ったみゆきが悪い。いや、頑張ったの。
でも5歳児では描く事にも限界が;。
じゃあどうする?謝ろう。とにかく謝るしかない。
急げ、魔王の元、ニコちゃんの下へ。
「ここは任せて。貴方は先に行きなさい」
属性攻撃で追っ手を迎撃する皆さん。全ては
ハッピーをニコちゃんの下へ行かせるため。
王道の「燃える」展開。敵は手ごわいが、プリキュアさんたちは
何度も立ち上がる。
そして、ハッピーさん。ニコちゃんに謝るも。
「貴方の笑顔が、力になる」
ごめんなさい。物語を作る約束、忘れてた。
でも、笑顔が大事って言う貴方の言葉は忘れなかった。
だから、今の私がいる。
憎んでいたはずの心が揺らぐ。
そんな時、魔王が目を覚ます。
魔王。ニコさんの力により、
「終わりの無い、絶望の世界」をつくるという。
そして再び魔王に捕まるニコちゃん。
「物語は、終わらせないと。」
「終わらない物語」。それが最悪。自分達の仕事を
するために、悪役さん、頑張る。
「私、ここから出る!」ニコちゃん、何かが変わる。
「世界を、絶望で満たしてくれる」
魔王。ニコちゃんを取られない為、出てくる。
思えば長い年月、二人はいつも一緒だった。
プリンセスフォーム、発動。でも、魔王に勝てない。
バッドエンドすらない世界。
物語は、終わらないといけない。
「物語を作るのは自分」
みんな、ライトを振って!
そして生まれる、ウルトラプリンセスハッピー。
ペガサスとフェニックスの力を持つお姫様が、更に
白鳥の翼を纏い、ドラゴン形態の魔王に立ち向かう。
魔王を、救ってあげて。
魔王も、私の物語に要るから。
排除、ではなく、救済。そして。
新たに生まれる、白紙の頁。ここから先は、
自分だけの物語を書くために。
「大事な人に、大好きと告白する勇気」と、
「大事な人に、謝る勇気」は似ている。とにかく、
これだけずたずたになっても立ち上がる女の子達は、
そういないと思う。少なくとも、この世界には、
「女の子だから、手加減して!」などと
オンナノコを理由にハンデを請う女子は存在しない。
皆、本気。だから、熱い。今回は、サニーさんが
すばらしく「サニキぶり」を見せてくださいました。
後、「大好き!」なハグ連発。良いの。「好き」、
なんだから。
自分の物語は、自分で作る。他人に委ねるものでなく。
おそらくそれが、「メルヘン時間は、自分で終わらせる」に
繋がるんだろうと思います。
しかしなー、本当に「濃い」作品でありました。
林原さんは今回、ヒミコさん@ワタルに近い感じの
声質ではありましたが、やはりこれだけ幅広い演技は
さすがというか。
「泣く」
みゆきさん、大泣きする。
「そこはスマイル、笑わないと」と言われるにもかかわらず。
良いんです。泣くのも笑うのも、感情の発露としては同じだから。
毎回、テーマについて考えさせられますが、今回のは、
やっぱり、「きました」。理由は別記にて。
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