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「宙に輝け、満開の花」#25.

「あらしのまえに」

先週はお休みしてしまったので、今週は何とか
すすめてみる。学校行事も大ヤマだしなあ;。
これを越えたら何とかなるかな。

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「すいません、本当にすいませんでした。
凪ちゃん、あんな人じゃないんです。きっと何か、
深い事情があって、そのせいだと思うんです。」

花咲と雪城。同期の友人がいきなり「乱心」したのを
心配して、やってきたらしい。友人の心配と名誉の
保持のために。
「凪ちゃん…。どうなるんですか?」

「『何か』あったわけじゃないからな。今日のところは
自室で一晩謹慎、だな。おとなしくしてくれてる、と
思いたいところだけど。」
凪の指導教官でもある秀人が答える。

「それにしても、外部に洩れているはずの無い情報が、
どうして凪が知っていたのか。そのあたりが気になる。
もしかして、あいつ、気がつかない間にとんでもないことに
巻き込まれてるかも知れないしな。それに。」

「それに?何ですか?」花咲、先輩である秀人の物言いが
気になる。

「これであいつも、『あの二人』の間には誰も立ち入る
ことが出来ないのが判っただろうしな。」
いきなり語られた『あの二人』の話に、どうしたものかと
二人の新人女子、密かにうろたえたが。

恐る恐る、花咲、口火を切ってみる。
「誰も?…秀人先輩でも、ですか?」
「ああ、そうだ。」
思わぬ本音の回答に、思わず聞き正してしまう花咲。
「さすがに、今度の一件で身を持って知った、とは思うが。
…すまない。つまらないことを聞かせてしまって。あいつの
ことはもう心配しなくて良いから、そろそろ戻れ。
『お姫様』がご機嫌斜めにならないうちに、な。」

これ以上詮索しても、この人は今以上のことは語らないだろう。
というか、思いがけず、長い間密かに隠し続けていた本音を
ついうっかり暴露してしまった、むしろそんな感じがむしろ、
今のこの人には当てはまるみたいだし。

それに。さっきは渦中の人を、タクマ先輩と二人にしておいた
ほうが良いと思ったけど、これ以上時間が掛かると、仕事に
差し支える。

「…判りました。では、秀人先輩。凪ちゃんをお願いします。」
花咲と雪城、持ち場に戻ることに。

「凪ちゃん、とりあえず良かった。落ち着いて頭冷やせば、
またいつもの凪ちゃんに戻るんじゃないかな。」
雪城、安心した様子で語る。
「うん、あたしもそう思う。」まずは笑顔で同意してみる
花咲ではあったが、心の中では、いつまでも秀人の
「場違いな物言い」が喉に刺さった小骨のように引っかかって
いた。

「『あの二人』の間には、誰も立ち入ることが出来ないから」

「晴れ後、午後から大荒れの嵐」今朝の予報どおり、空には
黒い雲が垂れ込め始めていた。

    <了>
何とか繋ぎました;。

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