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「宙に輝け、満開の花」#23.

「嵐の前の夕凪・3」

今週末は祖母さんの一周忌などで忙しくなりそうだから、
早いうちに上げておこうと思いながらも。

いつも通りというのが。(涙)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「ああ、関わっていたさ。思い切りな。」
「タクマ?!」
端の方で黙ってこのやり取りを聞いていたタクマ、
突然切り込んで来た。

「お前、何いきなり言い出すんだ?自分が何言ってるのか
判ってるんだろうな?!」

伴太。お互い長い付き合いで気心も知れているはずの
友人が、あたかも乱心したかのごとき発言に戸惑う。
「ああ判ってるさ。本当はこういうことは表に出すべき
物でもないってこともな。」

タクマ。彼にしては極めて異例ではあるが、冷静沈着に、
友人の問いかけに答えている。
「じゃ、何でこんな大勢の前でそんな大事なことをぶちまけ
ようとするんだ?少しはリサの気持も」
秀人。相方の「暴挙」を制するつもりだったのが。

「皆判ってない様だから、ぶっちゃけるっての!」

「渦中の人」の名前が出たところで、タクマ。かの騒動の
口火を切った「新人女子」の方へ視線を向ける。

「本当はこんなこと、空気読むのが礼儀ってものだと
思うけど。何かとんでもない誤解してるのがいるみたいだから、
ここでけじめつけておく。」
類稀に見る「責任者」の雄弁ぶりに、一同。気圧されながら。
とはいえ、もともと「彼」はこういう人間だったことを、
古くから付き合いのあるものたちは、改めて思い出しただけ、
であったのだが。

「先の『闘争』での『双方』の殉職者の遺族に対する
色々なこと。名目こそ大江戸博士名義で進められてきた
けど、実際はリストやら何やら、ほとんど全てリサが
取り仕切ってた。」
 
え、と驚く、名前を挙げられた張本人。後輩も実は先輩の
方に思わず視線を向けていて。

「それまで苦楽を共にしてきた仲間の訃報を全部。残念だが、
かなりの人数になってしまっていた。それを、個人業務に
加えて、ほぼ一人で捌いてた。これがどういうことか
判るか?」
タクマ、続ける。周囲、彼の勢いに押されながら。

「少なくとも、ジャスダムのメンバーは皆、どんな奴ら
だったのか知っている。どういう経過でこの計画に
やってきたのかとか、全部。そいつらが皆、志半ばで
死ななきゃいけなかったんだ。それをたった一人で
全員分数え上げていかなきゃならない人間の気持が
その場に居なかった奴に判るのか?」

何でこの人はこんなことを知ってるんだろう?自分は
一言も「辛い」とかいった覚えはないのに。
霧野嬢、当時のことを思い出すも、周囲に愚痴をこぼした
ことも、ましてや、深夜の作業の最中に、余りに色々な
ことが思い出されてきて、嗚咽を漏らしそうになったこと
も。

少なくとも「この人」の前では見せなかったはずなのが。
そんな彼女の「思い」に気づくこともなく、タクマ、
核心に詰めて行く。

「松崎凪、だったな?では聞く。
 自分にそんなことを吹き込んだ『確かな筋』とは、

 誰のことだ?」

「誰のこと、って…。個人情報ですから、明らかにする
訳には行きません!」
凪、普段はどちらかといえば優しい態度の「先輩」が、
これほどまでに激しい口調で詰問してくるとは想像外
だった。

本当なら、今頃『あの女』を追い詰められたのに。

「個人情報保護か?言っておくが、自分が今しようと
してたのは、『根拠のない誹謗中傷』による『極めて
深刻な人権侵害』および『重要機密漏洩違反』なんだがな!?」

チェックメイト。完璧に追い込まれた。

「凪。悪いが自分に聞きたいことがある。ご同行、願おうか?」
タクマ、先程とは打って変わって、物静かな態度。それだけに、
これから先、彼が自分をどう扱うのか。さすがに背中に冷たい物が
流れるのを感じた、そのとき。

「悪い!タクマ、もう時間だ!急いでんだ、こっちは!
凪、行くぞ!!」
秀人、突然この空気の中に「捨て身で」割り込み、後輩を連れて
「持ち場」へと全力で駆け出していった。
「待て、秀人!話はまだ済んでない!」

   <続く>
もしかしたら、初めて長い台詞だったんだろうか;。>タクマwww。

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コメント

こんにちは。

緒事情(不幸事)がありました。
でも宙満はしっかり読んでますから。落ち着いたらまたコメします。

心のささえです。頑張ってくださいね。

こんにちわ。

>緒事情(不幸事)がありました。
 いえ、うちも決して人事ではありませんですし。お忙しい中、コメありがとうございます。

>落ち着いたらまたコメします
 くれぐれもお疲れの出ないように、です。

>心のささえです。頑張ってくださいね。
 書き手としては、本当にあり難いお言葉です。
 とりあえずは書き進めていくことに。

ではまた。

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