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「宙に輝け、満開の花」#22.

書けば前にいくから、という事で進めてきましたが、
やっぱりいくつかの「ヤマ」はあるかな、と思うように。
山登りで言うところの登り坂というか。

「嵐の前の夕凪・3」

「…をご存知ですよね?」続けて問いかける、凪。
「え?!」思わず返事にならない返事で振り返る、霧野嬢。
「…(貴女って人は)!!」凪、ほぼ脊髄反射で睨み返す。

今顔を合わせたばかりの相手から聞かされた、
「ありえない」人の名前。もしそれが、苦楽を共に
してきたクルーから聞かされるのであれば、このような
不意打ちを食らわされたリアクションなど、するはずも
なかったのが。

一方、凪はと言えば。
「かの人」の名前を出してみて、是の返答が帰ってくれば、
もしかしたら気も変わったかもしれない。
しかし現実は。
彼女は「かの人」の名前「すら」忘れていた。
(様に、見えただけ、だったのだが)
覚悟はしていたものの、いざ現実を目の当たりにすると。

「怒りがこみ上げてくる自我」を必死に押さえ込もうと
するけれども、抑えきれないものが溢れてくるのであった。

「竹内 嵐士。本当にご存じないんですか?」
改めて、「先輩」に問い正してみる。彼女は確か、この
計画のクルー全員の「人事関係」も把握していなければ
いけない立場にある、はずである。

ならば。余計知っていなければおかしいのではないか?
問う声にも、イラつきがかかる。

他方、「先輩」である霧野嬢としては。
問われる名前に該当する人物を知らないのではなかった。
むしろ逆に、割と知っている方、であった。唯、「彼」との
会話の記憶には、「凪」に該当する、と思われるものは
一切無かったはず、だったので。

ありえない人物から、ありえない事を聞かされた驚き。
霧野嬢の狼狽ぶりの真実は、実は「そういうこと」であった
のだが。

そんなことは、凪には全く伝わらなく。むしろ、逆の
解釈を、彼女に与えてしまったというのが、これから
起こる「事件」の火種と化したわけで。

「つか、凪。お前、いきなり居なくなって、苗字も変わって
るんだが…?まさかその歳でもう結婚、じゃあるまいし?」」
伴太、改めて問う。この流れで何故こんなボケが言えるのかは
さておいて。

「あたしがまだ幼い頃に、両親が離婚したんです。だから
今の苗字は母の旧姓。私は母に引き取られて街を出て行きました
から。」
「畜生、そんなこと、あいつ少しも言いやがらなかった
からな。『プロメテ計画には、関係ないだろ?』って。」

プロメテ計画には、関係ない。

要は、
「人の詮索してる暇があったら(略)」ということなのだが、
これで随分と、「要らぬ詮索」から免れた面子が居るのは
否めない。そういえば、霧野嬢も「恩恵」を預かった一人では
なかっただろうか。

「『竹内』がどうしたって?」
秀人が口を挟む。
「あいつとは結構、馬が合ってたんだが?つか、この間の
プロメテ行きで、奴には本当に、気の毒なことになって
しまったんだがな。」
「先輩と…?確か兄は当時、警備班所属だったと聞きまし
たが?」
「ああ、所属は違ってけどな。それなりに話が合った、
というか。で、お前は奴がどうした、というんだ?」
秀人が問う。

凪、おもむろに答える。
「ある筋から、兄の死に、
 霧野先輩が関わっておられる、と聞きましたので。」

場の空気、一気に凍る。

    <続く>
真夜中なのに、二階から網戸を落とした自分;。

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二次創作」カテゴリの記事

コメント

こんにちは(^0^)/

昨日は運動会日和でしたね。夜は雨でしたがそちらはいかがでしたでしょうか?
(竹内)またまたリサの知られざる過去が…
リサっていったいどんだけいろんな男性とかかわってきたんらー;

それより今回気になったのは、真夜中に網戸を落としたあなた、私は過去に昼間、網戸を落としました…

かなり音がしたはず…

こんにちわ。コメ有難うございます。

>昨日は運動会日和でしたね。夜は雨でしたがそちらはいかがでしたでしょうか?
 
 うちに限らず、市内の小学校の9割(推定)が運動会だったらしいです。去年と違い、無事に閉会式を迎えられて良かったです。(昨年は散々でしたから)
夜中の雨で、気温が下がって打ち水しなくて良かったのですが(続きは後で)。

>リサっていったいどんだけいろんな男性とかかわってきたんらー;
 あれだけの美人さんが、大勢の男衆の中に一人いるのですから、彼女に懸想する男子が複数居てもおかしくないしむしろ自然、というか。
(でなけりゃみなさんそっちとか…;敵さんサイドじゃあるまいしって;)
ご本人はタクマ一筋なので、余計アウトオヴ眼中なんですけども。

>真夜中に網戸を落としたあなた
>かなり音がしたはず…

ご心配かけました;かなりの音でしたが、既に雨が降っており;懐中電灯点けて雨の中拾いました;。どうやら皆さん気づかれなかったらしいです。

ではまた。

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