夏雪ランデブー #11.(最終回)
この作品は、やはり「夏期作品」でしかるべき、
だったと思います。鮮やかな色彩に彩られた
極彩色の花々や、パステルトーンに彩られた
メルヘンチック世界、生命の躍動感溢れる
夏の風に揺れる木々の緑など、美しいヴィジュアルに
目が行きますが、基本。
幽霊話
でしたから。(おい)
奥さんへの未練で成仏出来ずに地縛霊になった
篤さんが、未亡人になった六花さんに惚れた葉月亮介の
「身体を奪ってまで」執着しようとしたけど、実は
六花さんも、篤さんを失った喪失感から立ち直りつつあった。
亮介さんや六花さんは、流れる時間に生きている。
篤さんは、停まったままの時間に漂っている。
篤さんが居着いちゃったのは、六花さんが彼のお骨を
手元に置いていた?のも理由らしい。
だから最終回ではあるけど、
「お骨を食べる」とか「舐めるだけ」
(倫理的にもそれ、やや厳しいし!)とか、
1歩間違えればかなり猟奇的な物言いがあるのは、
「そこから始まっている」からかと。
で、篤さんは、待っていたんだろうと思います。
亮介さんと六花さんが「こっちに来る」のを。
きっと、『お骨』は処分されたけれども、「開かずの間」が
残されていたために、居続けたんだろうと。で、
「あっち」に行きたいので、ユキの息子君に、
「部屋を始末しておいてくれ」だったのかも。
「篤さん」が「地縛霊」から「守護霊」になる話。
が、失恋から昇華されていく過程とシンクロして
描かれたんだろうと思います。
結果として「ハッピーエンド」でしたしね。
3人、という少ないレギュラーで話を深く掘り込んで
いったのがよかったかな、と思いました。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。
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