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「おおかみこどもの雨と雪」感想・追記。

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どうやらロングランらしいです。なので、感想の
後日編などを。

沢山の人が観れば、それだけ賛否両論もあるのですが。

もし、この作品を、昭和のお母様
(例えば、『ヤヌスの鏡』の裕美のお祖母様みたいな方)
がこれを見たとしたら。

「女の子を好きにさせておいたら、こうやって
『どこの馬の骨とも分からない男』(おおかみだw)に
玩ばれた挙句に、こどもまで産まされて苦労するんだから、

やっぱり親元において育てないとね。」

という方も居られるかもしれない。
(実際、うちの亡くなった実母などは、まるっとそういう人
であった。)

だがここで。

「ずっと親元に居て、『出来の良いこども』でいる」のと、
「『勝手なこども』であるが、人生の自己責任は取っている」
のと、実際のところ、「人間の人生」としてはどうなのか、を
考えると。

親的には、いつまでも手元に居て、最後まで面倒見てくれる
こどもは心強いし、ありがたいのだが。
さて親が他界し、こども「だけ」になった時。

こどもには、そのような『こども』はいない。
当たり前だ。「こども」に「こども」は出来ないのだから。
では、そのような人生を歩ませた親は、子供に対して
責任が取れるかと言うと。

…無理ですね。居ないんだから。

ということは。「こども」が「人として生きる」には、
いつまでも「出来のよい子供」で居てはいけない、と
言うことになるのではないかと。当然、自分の判断に
対して、常に自己責任が付きまといますが。

当たり前でしょう。それが「一人前」の条件だから。

劇中では、花さんはかなりしんどいことになってましたが、
それでも彼女は「そういう人生」に後悔どころか、むしろ
選んでよかったと思ってる。

「おおかみ」に対して、色んなメタファーがあてはまると
思うのですが、それを「自己責任で」受け入れるところに、
「自分自身の人生」があるような。そんな感想を持ちました。
(だから、自分の娘には苦労させたくない、と思う親に
とっては、「良い作品」とは思えないだろうな、と思う
訳です。)

なかのひと

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