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DVDシリーズ「惑星ロボ・ダンガードA」VOL.5(Disc9)感想。

第45話「ジャスダム全開発進」
第46話「彗星大爆破作戦」
第47話「攻撃!恐怖の地獄花」
第48話「宇宙母艦ジャスダムの反乱!」
第49話「ドップラー軍団の黒い影」
第50話「男・伴太ここにあり」

ようやく最終巻です。ディスクはまだありますが。
盤のイラストは、霧野さんと、その背中を見送る
トニー、みたいな構図。
(チャプター絵はそれぞれが単独にトリミング)

「絶対に振り向かない」鋼鉄の意志を感じる霧野さんの
表情が秀逸です。だからトニー;。

切り札を手に入れたにも関わらず、内部崩壊していく組織と
切り札を盗まれたにも関わらず、「夢」と「希望」と
「絶対に、諦めない」スピリットで乗り切る組織との違いは、

ピングドラム」があるかないか、の違いという。(おい)
タイトルだけ見ても、普通にジャスダム、
「最初から、クライマックス」モードです。

オペレータ嬢は行方不明で。
磁場の塊引き連れた超ウランの塊みたいな彗星に遭遇とか。
おまけに、かつて花キュアさんに宇宙に飛ばされたはずの
デューン様(仮)までが特別ゲストされてるし。(おい)
「あれは、人間に悪意を持った宇宙生命体だと思われる。」
そのとおりだw。今見ると、まんま惑星城がそこにあるw。
砂漠の幻覚見せたところで、正体確定w。

その上、エース二人が操られてブリッジ占拠とか。
それでも、局面乗り切ってるのは、奇跡ではなくて
必然である、その理由は。

何の為に、誰の為に、プロメテを目指すのか。
作劇上、「子ども」であったタクマたちが「大人」へと
成長するためのきっかけがそれ。

「亡き父親の遺志を継ぐため」だったはず、なのに。
「お前の為に頑張ってきたんだから!」と極限状況で
思わず出た告り。
「何照れてるんだ」と相方にツッコミされても上の空だったのは、
確実に、自分の中で何かが変わってるのに気づかされたからかと。

その前に、相方も、彼女に惹かれていた、という事実に対して。
…鈍い;。ふつーに、鈍い。何で気づかない;
「同じ部屋で、隣同士のベッドで、パジャマも御揃い」
だというのに。(こr)明らかに、相棒君はこまめに
「営業活動」してたのに気づかなかったのかと。

遅かれ早かれ、いずれは決着をつけるべき問題。

でその一方。
「予想外の一大告り」の直後、本人からばっくれられてしまった
(ように見えた)ヒロイン嬢。恐らくは、このあたりから彼女は
迷走し始めたのかも。

一方のドップラー軍団は、といえば。
推進機構の秘密を捕獲。これでプロメテはこちらのもの!と
すっかり舞い上がっておられる上層部。ですが。

トニーだけは違和感を覚える。
「ジャスダムが軌道を外れたのは、彗星を始末していたから
なのでは?」
どう見ても、プロメテに害をなすとしか思えなかったそれを
軌道を反れてまで排除したジャスダム。そんな彼らに対して
「大きく距離を開けた」だけで勝利の祝杯を挙げる上司達に
不信感を抱いた、はず。

以前の彼なら、そういったジャスダムの行動を、何も思わなかった
はずなのですが。

向うには、「あの人」がいる、という事実。全てはそこに帰結する。

そして。
「デューン様の精神攻撃」に対して、なす術もなかった自分たちに
対して、即座に対策を取り、しかもそれをこちら側にもノウハウを
「提供」してくれた。

自分たちならば、この期に乗じて、一気に殲滅したであろうが。

「共通の敵に対して、一時休戦しよう」
どう考えても、その考えは、こちらにはないもの。で、
最後の最後に、トニーはこんな発言を。

「今まで俺と戦ってきたお前なら、分かるだろう?」
…普通は、相方同士でやり取りする台詞。何だこれ。
今風に言えば、
「タイガーがバニーにかける台詞」そのものではないですかwww。
どうしよう、当時のお姐さま方が羨ましいw。わーいw。

で、それをあろうことか、タクマに言ってる。…えーと、
秀人にとっては、二重のライバルになるんでしょうか。
>トニー。

何でか、トニーは今いる組織内で、どんだけ孤独なんかい、
とそっちが気になったという;。

で、大人たちといえば。
プラグ技術長。出来うる限りの作戦やらメカサタンやらを
投じても、ジャスダムを落とせない事実に、もはや
限界状態。そりゃそうだろう。

「天井から目薬」を地で行く作戦そのものは成功してるのに、
それでもエース二人は操れなかったという事実。もはや
打つ手はない。それならば、プロメテに先回りして、
形成を立て直そう。総統閣下の作戦では、見込みがない。

ということで、3人の男たちの密室劇が繰り広げられたのも。

当時、この時間帯で、いくら販促後の好き放題とはいえ、
このような演出が通った、というのも凄いし、脚本の
皆様方が、先のホンを受けた上できっちりと話を作り
込んでいる所とか。当たり前なんですが、某ニチ朝の
某作品の迷走振りを見るにつけ、この作品はスタッフが
頑張ってくれてたんだな、と思うわけです。

結局、この事件で、ドップラー陣営は、技術班のトップと
ナンバー2を失う、という大きな損失。
(ハーケン部隊から来たお兄さんは、色々と微妙でしたからw)
…だからこの先、ああいうことになると。

一方、ジャスダムの技術チームの話。
こちらは、とにかく熱い。流れ的には、伴太最後のお当番回。
そういえば、この人は最初から霧野さんとの距離が全く変わらない、
という、珍しい人。なので、彼女を巡る
「多重四角関係」からは逸脱してるので、そのエピソードは
ないにしても。

体張ってジャスダムやダンガードの構造的危機を救いに来るところは、
「こういう奴らがいるからこそ」
と思わせてくれるのに十分であり。
前回との対比が凄く上手いな、と思った次第です。

ここで言う「ピングドラム」とは、かの作品的に用いられていたように、
「男女の愛情」だけではなく「絆」とか「相手を大切に思う心」とかの
総称だったりします。
…間違ってはいない、はず。

追記。
かの男3人密室劇のキャスト。
佐々木蔵之助さん、上川達也さん、古田新太さんで
観たい、と思った自分www。別の意味で濃ゆい。

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追記。

向こうでは、

「ピングドラム」=「運命の果実」=「リンゴ」であったわけですが。

実はこちらでもこの論理が通用してるかもしれないw。

(ヒント)「マッキントッシュ」の3番目。

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コメント

こんにちは(^O^)

メインでダンガードAのレビューはとっても嬉しくて、その日はハッピー気分♪

(鈍い、ふつーに鈍い、同じ部屋で隣同士で)
秀人は、それこそワクワクでなくてモンモンと、あの手この手の営業内容考えてたんだなー、隣ではタクマぐっすりだったはず。
バジャマちゃんと着て寝るのが[昭和っぽいパジャマ]妙に親近感が…

このあたりの回はリア時、学校内でも月曜日は盛り上がりましたよー!

(今まで俺と戦ってきたお前ならわかるはず)→これです、これです、敵なのにイケメンで、ちょいと違うぞ、と。トニーさん、この頃からジャスダムの 捕虜になった時からプラネスターには帰りたくないっぽかったよーな、ねー。
なにげに伴太がこき使ってやるって言われたの嬉しかったりして…だってトニーさん、私も孤独なかただとそうとー思う;

49話と50話はホントに対象的な話しですよね。50話のようなチームワークが理想ですが、悲しいかな世間では以外と49話の事柄が似たりよったりで…49話、今観ても、すごく面白くて、展開よくて、ダンガードAはどこへやらー;大人になってよくわかる部分あるなーっと。

(リサ姉と伴太の距離が)そう、そう。でも前半あたり伴太、リサ姉にチュウしてる;全然なんの緊張もございませんが。

タクマ、中学の時大好きでした。そこから単純に入っていっただけなのに、今では一人一人の登場人物が愛おしいほどです。

またレビュー楽しみにしてます。ルン♪

こんにちわ。コメ有難うございますw。

>ワクワクでなくてモンモンと
ご指摘のとおりです;。今まで気づきませんでした;;。で、少しでも霧野さんが笑ってくれれば、やったー!状態だったかと思うと。…
意地らしすぐる、です。>秀人。今なら全面彼を応援するのに。(おい)

>このあたりの回はリア時、学校内でも月曜日は盛り上がりましたよー!
 当時、時期的にバレンタイン辺りだったと思うんです。「サザエさん」で下がったところに、「ダンガード」でアゲアゲになって、翌日友達と騒ぐ…;。自分のときはGMでそれやってました;。

>伴太がこき使ってやるって言われたの
やはり、新入りは玉拾いからですね。(こr)

>全然なんの緊張もございませんが。
このとき、あれですよね。
「やれば出来るのになかなか実力発揮できない、ちょっと可愛い目の男子を見守る、成績優秀な学級委員長(女子)と、男気ありまくりの番長野郎」ですから、あのときの皆さんw。
で、番長と委員長は、何気に同志w、と言う奴。

>今では一人一人の登場人物が愛おしいほどです。
 自分もそうですw。それだけこちらが年取った、と言うのもあるのですが;。(おい)

>またレビュー楽しみにしてます。ルン♪
 あと少しですが、最後まで頑張りますw。

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