DVDシリーズ「惑星ロボ・ダンガードA」VOL.5(Disc10)感想・別枠その2。
第51話「娘よ!ヘチ副総統の最後」
どう見ても、ドップラー側は自滅したとしか思えないエピの
その2、なのですが。(その1は第49話として)
こちらにも「絆」はあったんだよ、というお話。
そもそも、この組織はひとえに、ヘチさん一人で持っていた
ようなものなので。この方が居なくなると、屋台骨が消失した
というのがまさしく。
とにかく、この人に「一人娘」が居た、というのがサプライズ
ではありましたが、似てるけど美少女、な微妙加減が。
決戦の場を迎えて。磁気嵐でレーダーが利かない。
ならば、テレパシーで交信出来る、私めの娘を使いましょう。
フリーゼさん登場です。ここではまだ、「元の彼女」。
宇宙空間越えて感応できるって、それだけでも十分
「ニュータイプ」wだと思うのですが。
身体は娘でも、心は同じ年頃の少年達に負けないよう、
育てました。
…この時代ならではです。
「あんたが男だったら良かったのに」と言われた覚えのある
女子は、かなり沢山おられると思いますが、(自分も覚えが)
今は、娘にこんなこと言う親はかなり少ないはず。
(だって、一人っ子なら娘がいいとか。タレントでも、
いわゆるオネエキャラな方々多いですし。この頃は見ません
でしたけど;)
仕事をするのに、男も女も関係ない。
という論理は、当時ほぼありませんでした。今ならば、
「女子」である特性を生かした作戦を立てれば済むのに、
と思いますが。
娘だったら、総統閣下のためにお役に立てないから、
「男」として育てました。
なのでしょう。で、娘は娘で、
女に生まれてすいませんでした。私は父上のために
「男」として任務を全うしてきます。
だったのが如実に分かるのが。
で、その上に、「ミュータント手術」を施されるわけです。
フリーゼさんは。
「ミュータント」が分かりにくいですが、「強化人間」
「改造人間」もしくは「暗殺者」な意味合いかと。
任務に関係した機能だけを強化するので、感情が昂ぶれば、
神経系に甚大な負担がかかり(ry)。
この時点でフラグですが、ミッションは開始。
いずれにしても、
「敵地に送り込んだ娘ごと攻撃」ルートなので、父娘的には
最後の別れではあったという。出来れば「そんなこと」のために
娘を使いたくはなかったはず。>ヘチさん。
ジャスダム周辺に、不審な飛行艇一機。どう見てもあれ
ですが、中に人が。「女の子」が気絶してる。
緊急救助。どうやら息が止まってる。佐渡先生はどこ?
「先生呼んでくるから、人工呼吸でもしてたら?」
@秀人。…この二人が日頃から「訓練」してるのは
分かるのですが(おい)、
明らかにタクマに「させる気満々」だっただろ。
>人工呼吸;。
で、緊急時の人道的配慮、ということで、するわけですが。
思い切り、お約束が見えてきた;。
「寝た子を起こす」というより、
「眠り姫を目覚めさせた(性的に)」ということで。
目を覚ましたら、目の前に男の子が。
どう考えても、今自分に「いたしてた」のは彼。
…古典的に恋愛フラグしかないのですが、問題は。
この場合、タクマの本命が別に居るのが問題ではなく。
(いや、十分に問題だ)
恋愛フラグ=死亡フラグでもある、という事実。
実際、フリーゼさんは
「敵艦に侵入して、機関部を爆破する」という
ミッションを遂行寸前まで行きました。
が。
直前にタクマに阻まれる。…死亡フラグ確定;。
フリーゼさんを必死で説得するタクマ。本心から
彼女を死なせたくない一心で。
皮肉にも、彼が真剣になればなるほど、フリーゼさんの
脳神経系破壊へのストレスがかかる。
このあたりの演出が「こわい」。タクマを見るフリーゼさんの
視点が次々と移動していく中で。
唇のアップで、視点が止まる。
…こちらも穏やかでないです;。何それ。凄く
どきどきします;。普通なら、「女子」のそれ
ならば、よくある演出なのですが。「男子」の
でしょ;。
日曜19時台にしますか、それ;。
物凄くエロい;。エロ過ぎる;。うわ;。
結局、フリーゼさんの「オーバーワーク」による「神経崩壊」で
幕。最後は、「本当の彼女」に戻れたようなのが、まだ救い。
タクマの腕の中で、息絶える直前のフリーゼさん。
「私は、『ミュータント』になりきれなかった…。」
「君は、普通の綺麗な女の子だよ。」
何でこの人は、ここ一番でストライク打ち込めるんだ。
普段はあきれるほど「鈍い」くせにw。
たった一言で、相手をコンプから解放するって、物凄い
スキルなんですが。
ともかく。
「綺麗な普通の女の子」と、初めて「本当の自分」を
肯定してもらえたのが、彼女にとっては最初で最後の
「福音と救済」だった、はず。
で、ジャスダムのクルー全員で、宇宙葬を執り行った、
という。本来なら、「普通に(ry)」なのだから、破格の
扱い。
で、そんなことまでは分からないので、ヘチさん、普通に
タクマを「娘の仇」として堕とそうとしますが。
どう見ても「言いがかり」にしか見えない;。そもそも、
最初からそのように仕組んでたのですから;。
結局、ヘチさんは自滅。最後に、
「フリーゼ、すまなかった。」の台詞が、父親の愛情だったかと。
ヘチさんはヘチさんなりに、娘を可愛がっていたし、
フリーゼさんも、父親を大事にしていたし。
(でも、『男でなくて残念』という『呪い』はかけられてましたが)
だからこそ、このような結果になってしまったわけで。
そのような理不尽を強いる組織には、どう見ても未来は
ないよなあ;。という展開では在りました。
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コメント
この記事へのコメントは終了しました。
はぁ〜っ、感慨深いレビューでした。
題名からして、この回なんか想像もつかない、内容濃くありませんかぁ?
(一人娘が居たというのがサプライズ)まさしくサプライズでヘチ副総統の妻っていったい…頭の格好はお父さんに似ているなと;
(女に生まれてきてすいませんでした)→こういう表現のレビュー好き。
(人工呼吸でもしていたら)やんちゃな秀人め;なんかまともな事言いながら、心の奥底は、キリノリサなんだなー:でもレビュー拝見するまでこの秀人のとった行動読めませんでしたわ;なるほどです。
そー考えるとトニーさんのほうが純粋かも?(いや、なんかあったにしても)お母さんに似ているという気持ちの上でリサを返したし…
(物凄いエロい)フリーゼの震える〔手〕もエロい;って事はファーストキスになるんでしょーか?
リサでなく、フ・リ・ー・ゼですか?
「あれは人工呼吸なんだってば」→ここ1番女性にストライク打つわりに{本能かしら}、あじゃらあじゃら言い訳しそーなタクマかもね。
えっと今さらながらですが、プラネスターチームは名前からしてドイツ人ですよね?
投稿: GO!GO! | 2012年1月25日 (水) 11時47分
こんにちわ。コメ有難うございます。
>内容濃くありませんかぁ?
仮にも、「男児向け玩具販促番組」ですからね。こういうエピを入れてくるところが。少なくとも、製作側には、結構「お姉さん達」が観ているということはつかめてたそうでは在りますが。
>まともな事言いながら、心の奥底は、キリノリサ
古川さんの演技が凄いんですね。恐らく
『秀人ならこうだろう』という解釈で、あの短い尺で表現されたわけですから。
>お母さんに似ているという気持ちの上で
自分的には、「そう思い込む」ことでやり場のない感情を封印しようとしてるように見えてます;。
>リサでなく、フ・リ・ー・ゼですか?
フリーゼさん的には、「ファースト」確定かと。でもタクマはどうか;(汗)今までは
彼も「ファースト」だと思ってましたが。
>言い訳しそーなタクマかもね。
開き直って実力行使とかwww。
「キスって、こういうのだろ!」とか言ってwwwwww。やりそーだw。
>プラネスターチームは名前からしてドイツ人ですよね?
普通にそう思ってました。何から何までナ○スっぽいし。(だから地上波放送が難しいかと)
投稿: 由維 | 2012年1月25日 (水) 15時21分