いわゆる「ノエルさん」ネタの投下ですw。
クリスマス時期なので、このタイトルを使おうと。
珍しく、元ネタを置くことに。
サブタイどうしようかと思いましたが、やはりここは
セットでコンプでしょ、と言うことで。
それにしても、綺羅綺羅ぶりでは他の追従を許さないな、
相変わらず。↑
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
時は夜。久しぶりに、『星』が煌めいてるのを観たような。
場所は私室。とはいえ、隣のベッドには相棒が目下
睡眠中。つい先ほどまで色々と、「今日の一件」について
散々嫌味やら皮肉やら言われたのだが、言い疲れたのか、
今は静かに寝息だけが聞こえてくる。
お陰でこちらは、反論に随分興奮してしまい、目が冴えて
しまって寝付こうにも寝られない。
なので、「彼女」のことを、またも思い起こすことに。
あんな綺麗な娘、初めて逢った。
でも、何故「こんな惑星」にいなきゃいけないんだろう?
何か悪いことをしたんだろうか?
もしそうだとしても、きっとそれは止むを得ない事情があって。
というより、誰かに騙されたとか?
そのほうがまだ分かるかも。いや、きっとそうに違いない。
誰かの身代わりになったとか。
「悪事を働く」ようには到底思えなかったから。
でなきゃ。
初めて目の当たりにした「彼女」を思い出すと同時に、
「何をしていたときだったか」まで思い出したものだから、
顔どころか、体中が熱くなってきて。
「だから、そんなんじゃないってば!」思わず掛け布を
被りなおすも。
…やば、ますます寝られなくなった。少し頭、冷やさないと。
無理やり何とか、難しい方向へ考えてみる。
どんな事情があるにしろ、
「女の子がたった一人でこんな寂しいところに放り出されている」
事自体、普通ではない。大気があるとはいえ、昼夜の寒暖差が極端
だと言う、この惑星で、あのような軽装で、なおかつ何の装備も
持ち合わせてないような状況で。
放っておいていいはず、ないだろう?
人道的にも。これは地球だけでなく、宇宙全体にいるはずの
知的生命体レベルでも言える筈。言えない奴は…恐らく
ドップラーの一味だけだと思いたい。
じゃ、どうすればいい?
今の自分で、一体何が出来る?
暫く考えてみる。時間はあるのだから。
で、これがその結果。
この艦に来てくれたらいい。皆だって、彼女を見れば、
悪い娘じゃない、と言うことも分かってくれるだろうし。
何よりも。
異星人とは敵対すべきではない、と博士も日頃から説いてるし。
それに、自分達が「敵」ではない、と分かってくれるのが一番だし。
もし、彼女が故郷に戻れないのなら。と言うより、
故郷の方が受け入れない、と言うのなら。
一緒に来てくれたらいい。
少なくとも、今よりはずっとましな環境を、
自分達は提供することが出来るし。
普通に考えてみて、彼女のほうが、自分達よりも
「外の世界」のことを知っているわけなのだから。
あの娘がここに居て、邪魔になるとは思えないし。
あんなに綺麗な娘が、ブリッジに居てくれたら。
…ブリッジが駄目なら、ただ居てくれるだけでも、
いい雰囲気に変わるだろうし。
(同じ年頃の女の子同士、きっと仲良くなるはず、
と思いたいけど。)
どう考えても、奇跡、だよな、こんなこと。
自分達とほぼ同じような「異星人」に逢える、
だなんて。
(自分達の『プロメテ移住計画』もそうなのかも
知れないけど。でもこれは、人類の叡智の結集
であって、奇跡、とは少し違う気もする。)
彼女と出逢ったことで、今までとは違う何かが
起きるような。きっとそれは、
物凄く良い事
であってほしい。…じゃなくて。
きっと必ず良い事だから。そうすれば、彼女も
そう時間がかからないうちに、
『自分を取り戻す事』が出来るはずだから。
「そうだろう、ノエル?」
小声でつぶやく。少なくとも、隣で眠って居るはずの
相方に聞かれないように。
じゃ、そうしよう。
明日、もう一度、あの「魔境の森(仮名)」に行って、
ノエルに、こちらへ来るよう、説得しよう。
皆だって、リアルな彼女を見れば、誰も文句は言わないだろうし。
まさか追い出すなんてことは「人道的に」しないから。
事後承諾。強引かもしれないけど、これくらいしたって
構わないだろう?だってこれも
「人命救助」でもあるわけだし。
…そう、きっと貴女を「救ってみせる」から。
待っててくれる、よね?
…待ってるよ、あの娘は、きっと、必ず。
また逢える。間違いない。
どれだけ時間が過ぎたのか。相変わらず目は冴えている。
身体だけは横たえているけれど。
まあいいや。今はゆっくりと彼女のことだけを
考えていよう。
夜はまだ、長いから。
<END>
要するに、
「君の事を考えていたら~」はこんなのだったのかな、
というお話です。初めて「タクマ」という、一人の男子の
独白を書いたかもしれない。ふだんは他の人から見た
「彼」の話が多いので。
彼一人がワクワクしてる感じを狙ったのですが。何せ
同じ頃、クルーの皆さんは、彼の精神状態を心配して
おり。
(何せ、ほかに観た人がいないのに、女の子に逢った
などと。)
ノエルさんはノエルさんで、公式で描かれてるとおりに
故郷のお兄さんと問答していたわけですから;。
で、「現実」はああだった、という。
なので、「タイトル」をこうした次第。何気に、これが
「ロマンティスト」なのかな、と思いつつ。
最近のコメント