人造人間キカイダー THE ANIMATION #12.(最終回)
「夢の末路」
「人造人間」という言葉は、この作品では始めて出会いました。
そのときは、「人型ロボット」のことと単に納得してましたが、
(何せ幼稚園時代?だったので;。特撮シリーズが放送されていたのは)
「ホムンクルス」でもあることを知ったのは、結構大人になってから。
要するに、
「自らの意思で行動する、人為的に造られた、ヒトの姿をしたもの」
なわけですね。
光明寺博士が作った、「ジェミニ」を持つ「兄弟」たちは。
紛れもなく「ロボット」ではなく、「ホムンクルス」であった、
という。ただし、鋼鉄のボディと不完全な「良心回路」という
心を持つ。
「光明寺博士」が目覚めたハカイダー=サブロー。
ミツコたちを護ってくれたことへの感謝と、
自分のしてきたことでみなを苦しめたことを詫びて、
「自らの落とし前」をつける光明寺博士。
そういえば、実写版では、「博士」が「戻った」シーン
あったっけ?(おい)
博士とともに、ギルの本拠地へ侵入するキカイダー・ジロー。
結局、サブローも「ジェミニ」持ち。あくまでも
「自分のやり方で」キカイダーを始末したい、と。
ギル教授、この時点でサブローもまた「失敗作」認定。
その証拠に、「量産型」×4を投入。…ハカイダー軍団w。
昔は「ガッタイガー」などとやってたしw。
頭を落とされたハカイダー。
「今ならまだ間に合う」と博士の「体」へ戻すオペをする。
…何気にアレなところです;。
ギルを追い詰めたキカイダー。しかし止めがさせず、
「最終兵器」を担ぎ出させる羽目に。そういう意味では
「ジェミニ」は厄介かも。
被弾する「最終兵器」。犯人は「頭のない」ハカイダー。
…「意志」の力?」
結局、ギルを屠ったのは彼。
「光明寺の機械にやられてしまうのか!」
というよりは、光明寺その人だと思うのですが。
「わしの命令が聞けないのか!」
ロボット三原則が聞かない、ということは。
それはロボットではなく、ホムンクルス=人造人間。
この時点で、ジローとサブローは「ロボット」ではなくなった、
といえます。光明寺の研究は、これで実を結んだのですが。
「ロボットと人間が愛し合えると思っているのか?
そんなことはありえない。お前はこれから長い時間かけて
呪われる!」
…ギルが今わの際に残した言葉。残念なことに、これが
現実であることに、ジローは気づいてしまい。
「人造人間」は歳をとらない。人間は歳をとる。
つまり、「同じ時間を歩み続けられない」。
基地、大爆発。そして。
光明寺邸。ミツコの元に、服部さん訪れる。
ジローはあの日以来、姿を見せない、という。
博士のオペは成功。近いうちにリハビリで渡航する、という。
マサルは、ジローのギターを修繕。いつか彼に返すために。
ミツコさんは信じてる。
「待ってます。ジローは、いつか必ず帰ってきます。」
ミツコさんの思いは分かっている。出来るなら、自分も
そう思っていたかった。
しかし。
「ジェミニ」はともに居ることを是、としなかった。
それが、彼女に残酷な仕打ちであることが分かってしまったから。
「人間になったピノキオは、おじいさんと幸せに暮らしました。」
「ピノキオ」のラスト。では、
「ロボットではなくなり、人造人間となったキカイダーは?」
変な話ですが、「人造人間」とともに居られるのは、
「改造人間」(仮面ライダーかよ;)くらいではないかと;。
それでも、「生身」ではない品。
恐らく、ジローはミツコさんたちに何かあれば、きっと駆けつけるでしょう。
「人知れず」。「死なない」「死ねない」体が幸福なのか?
「限りある」方を選べたら、幸せなのですが。@ハガレン。
不思議ですが、こちらのジローと、かの「キャシャーン」が
物凄く被ってしまいました;。どちらも
「死ねない運命」を受け入れたもの、として。
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